今日の結果

左の図は今解析している天体Mrk110というAGNのスペクトル。3つのモデルでデータを再現している(円盤起源の種光子がブラックホールを覆っていると考えられているプラズマ中の高エネルギー電子との逆コンプトン散乱でたたき上げられたべき関数型成分、そのべき関数型成分によってブラックホール遠方にある、中性の構造体が照射され、反射されて出てきた成分、そして円盤起源の光子がブラックホールを覆っているコロナとは異なる温度を持った、電子雲にぶつかって出てきた軟X線超過成分)。そうすると、まずブラックホール近傍のコロナの電子温度がおよそ20keVぐらいで求まる。一般にこの天体が属するグループの電子温度は100-300keVと見積もられているので、かなり温度が低いことがわかる。この結果を元に、今度の国際学会に向けてポスターを製作できるようにしていきたい。
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